ご挨拶

代表取締役 福呂一栄

このたびは、ご縁を頂きまして誠にありがとうございます。

当社は、昭和4年より京都御所南の地で、80余年装束店を営む「平安荘苑株式会社」のもと1998年に“平安装束体験所”を開設いたしました。
神仏のお計らいとしか考えられない偶然な出来事により、10月20日、21日の「JR東海・京都倶楽部」さまの十二単着付け体験と講演が体験所をはじめるきっかけです。京都新聞に掲載頂き、その記事を読まれましたJTB様からのご提案で平安装束体験所は始まりました。
京都で花開いた平安文化、時代とともに変化しながらも1200年脈々と伝わる伝統文化を、平安貴族の装束に込めた想いを、私なりに出来る限り正しくお伝えするという気持ちで、心を込めて真摯な気持ちで励んでおりましたところ、多くの皆様からの応援を頂き、有難く感謝して体験だけでなく、本の制作協力や、テレビ番組制作協力や、着装講演など様々な活動をしておりました。
2013年、大手企業様との取引を機に、本格的に活動をすべく法人化に踏み切り、「株式会社弥栄(いやさか)」として独立いたしました。
御所南の地で、本格的な十二単を体験いただける場として、多くの皆様方に愛されてきましたが、建屋の老朽化に伴い、2017年より、京都・伏見深草西浦の地に新店舗を構えることとなりました。
この地は平安時代、藤原氏の荘園地であり、貴族らが十二単の美を競いながら優雅に暮らしていた由緒正しき深草離宮の地であります。心機一転、日本で唯一の十二単専門店として、“十二単記念写真館”を開設いたしました。
ここでは、十二単や装束の生地を用いたオリジナルの和装小物を販売していますので、撮影記念やお土産として持ち帰ることができます。
ゆったりとした気持で平安時代の雅を感じられる京都唯一の場として自負しています。
先代は、平成の御大典の際、五節舞姫の着装のご奉仕に上がらせていただきました際に、美智子皇后陛下より、「今後、ますます多くの皆様に十二単を伝えていって下さい」とお言葉を拝受したほどの十二単の第一人者でございます。
その先代より、一子相伝、口伝の世界で、その伝統と、技術を受け継ぎ、日々研鑽しております。
また、天皇家の着装を司る、衣文道山科流家元に18年間通い、家元夫人他の皆様方より十二単の衣文の指導を受け、日本を代表する有識故実の先生方にもご指導を頂き知識の習得にも日々励んでおります。
先代の亡き後、美智子皇后さまのお言葉を引き継ぎ、十二単一筋に歩み、さまざまな装束の復元と本格的な十二単の制作はもとより、できる限り本物の十二単を活かしつつも現代風にアレンジすることにも積極的にチャレンジし、平安人の想いを多くの皆様に伝えることに励んでおります。

福呂一榮

プロフィール

創業80余年の御装束司「平安装苑株式会社」福呂家に嫁ぎ、装束一筋に35年近く歩んでいる。 平成の御大典にて、宮中で五節舞姫の着装を御奉仕した十二単の第一人者である義母より指導を受け、一寸三針の装束縫いの技法を用い、伝統に則した山科流・高倉流の装束仕立で伝統装束を製作している。 その傍ら、山科流家元に18年通うとともに、有識故実研究家の先生方より指導を受け日々伝統の継承と研鑽に励んでいる。 現在では、山科流の装束仕立ての研究をライフワークとし、幅広い年代層への伝統文化の普及に努めている。2013年「株式会社弥栄」を設立。併設した平安装束体験所を主宰し、装束の着装体験、記念写真、十二単・束帯・衣冠の婚礼貸衣装、小物販売等も手がける。また最近では、十二単の第一人者として、国内外の新聞・テレビへの出演、取材等も多い。 文化芸術国際協会理事、儀礼文化学会会員、元衣紋道研究会京都支部会員、有識研究会会員、小笠原流弓馬術礼法同門、国際京都学協会会員、京都八坂神社元婦人会理事